
事件名:奈良県立奈良北高校いじめ自殺事件
事件発生日:2015年12月4日
発生地域:奈良県生駒市
事件概要:当時高校1年生の男子生徒が、いじめを苦に、英語のテスト中にトイレに行き、校舎4階から飛び降り自殺を図った事件
当日、学校は2月期末テストの2日目で、男子生徒は3限の英語のテスト中に「トイレに行く」と教室を出た後、4階の窓から転落した。
加害者達のいじめ行為
①被害生徒のテニスの実力をバカにした
②喫煙するように誘導し、喫煙中の動画を撮影した上、LINEで拡散、学校に通報した
③クラス全員が加入していたグループLINEから被害生徒だけを排除した
④被害生徒を排除したグループLINEで誹謗中傷した
⑤被害生徒が喫煙で処分された事を責め立てるように「たばこ博士」「次、退学ちゃうん」などとバカにした
⑥被害生徒のカンニング行為を疑い、退学処分を示唆して嘲笑した(複数人が同調するような言動を取った)
⑦被害生徒の机を勝手にあさり、カンニングの証拠を見つけたとして、担任教師に証拠品を提出した
入学直後の5月25日、クラスメートがG君に、テニスの実力について「お前へぼいやろ」と揶揄したこと(G君はクラスメートに暴行で仕返し。結果、特別指導を受ける)。
6月には、クラスメートにたきつけられG君が喫煙すると、クラスメートはその動画を撮影し、LINEで拡散し、学校に通報した(その結果、2度目の特別指導を受ける)。
6月中旬、クラスメートほぼ全員が加入していたLINEからG君だけが排除された。
6月19日には、G君を誹謗中傷するメッセージがLINEに流された。
授業中に喫煙の話題になると、一部の生徒が「たばこ博士」とからかい、「次、退学ちゃうん」と追いつめたり、G君のカンニングを疑い退学を示唆する「Gアウト」という声があがった。
G君を揶揄する発言は多数確認できたが、止める生徒はおらず、逆に同調し笑う生徒がいたという。
自死の直前、クラスメートがG君の机を勝手にあさり、机にあった消しゴムに漢字が書かれていることを発見。
カンニングと決めつけたクラスメートが“証拠”として担任に提出した(調査結果にはテストの解答には影響を与えないと記載。この時の国語のテストはG君がクラス最高点)。
加害者の処分
なし
教師等の処分
なし
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