中山教頭の主張
1 当該生徒(被害生徒)の性的な画像を自らの携帯で撮影したと言われている件について
「そのような事実はない。旭川中央警察、北海道警察旭川方面本部が、スマホを押収し、確認している」
2 保護者に対し、当該生徒(被害生徒)を蔑ろにし、加害生徒を擁護するような不適切な発言をしたと言われている件について
「していない。複数の教員で対応していたし、内容は都度、報告している。」
感想
中山教頭は、証拠が出てくる可能性がある中で、上記の通り、明確に否認をした。
したがって、遺族と中山教頭の、どちらの証言が正しいかは、証拠に基づいて判断されるべきである。
根拠もなく「被害者の証言が正しいに決まっている」と考えるのは危険だ。
それは、数々の冤罪事件を見れば、明らかである。
しかしながら、今の今まで「否認することさえしなかった」ことを考えると「証拠があるか否かを見定めていたのではないか」という疑いを抱かずにはいられない。
また、今の今まで、何らの説明もしなかったことについて、中山教頭は「自分は調査対象者の立場である」「自分の発言が第三者委員会に影響を与える可能性がある」「御遺族を含め、関係機関と事前に確認を取る必要がある」「私個人の判断で発言したり回答することは出来ないと考えている」などと説明しているが、これは全く言い訳になっていない。
理由は、以下の通り。
・調査対象者が調査中に弁明してはならないとする規範や法律は存在しない
・第三者委員会は、独立した「第三者」であり、公平中立な機関である為、調査対象者が表で証言をしたとしても影響を受けることはない(影響を受けるという主張をすることは、第三者委員会の第三者性や公平中立性を否定することと同じであり、学校の管理職を務める「公務員」がこのような発言を繰り返している事の方が問題である)
・ガイドラインを踏まえて、事前に遺族に確認を取れば良いだけ(調査結果が出てからでないと説明できないとする理由になっていない)
・誰も「個人で説明会を開催しろ」などと言っていない
そして、何より、学校運営に関する安全配慮の面からも回答を避けることは許されない。
いじめに対し不適切な言動を取る管理職を学校に置き続けることは、生徒や保護者にとって不利益でしかない。
また、不適切な言動を取ったか否かの回答を避け続ければ、それを見ている側の疑心が更に強まるのは当然である。
学校に通い続けている生徒や保護者の安心安全を軽視してはならない。
このような、言い訳にすらなっていない説明を繰り返す不誠実な対応や、生徒や保護者の安心安全に対する配慮を欠いた教頭の言動は、それ自体が懲戒の対象になり得るのではないか。
ただ、一般的に、公務員は「嘘を付かないように、ズレた回答や曖昧な回答をするなどして話を誤魔化すプロフェッショナル」として認識されている。
彼らは、証拠が出てきて、嘘が暴かれれば、組織の信用が根底から破壊されることを、よく知っている筈だ。
証拠があるか否かを見定めていた可能性はあるにせよ、そういう生き物が、あのような言い回しで、全面否認するだろうか。
「相当、自信があるのだろう」と思ったのは、私だけではないと思う。
結局のところ、どちらが本当のことを言っているのか、今の段階では何とも言えない。
したがって「疑わしきは罰せず」の精神が貫かれるべきだと思う。
自分が冤罪をかけられたら、たまったもんじゃないからだ。
この記事へのコメントはありません。