『菅野未里』は間違っていない

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菅野未里(すがのみさと)


2019年4月~現在まで 旭川市立北星中学校 教員


「引き継ぎ」の有無について



北光小からの引き継ぎについては、卒業時には通常学級所属であったため決まりとして病院の診断書や個別の支援計画に関する書類などを含む支援学級所属時の情報はほぼ引き継がれないことになっている。ただ、北光小側も本件生徒を気にかけていたため、簡単な資料とともに行動面の特徴などについて、通常学級担任、支援学級元担任から北星中教員に口頭にて引き継ぎがされた。北星中では、その引き継ぎ内容をもとにクラス編成やトラブル時の対応について検討をしていたが、学校生活上で苦手にしていることやサポートが必要な部分など詳細な情報までは把握していなかった。(『いじめの重大事態に係る調査報告書』P100)


「無視」の有無について


当委員会が実施したアンケート調査において本件生徒が無視されていたという趣旨の回答が複数あったものの、直接対面しての聴取調査においては、字義通りの「無視」ではなく、交流に消極的な態度を「無視」と表現したという者ばかりであった。聴取調査に応じたクラスメイトに対しては、聴取対象者以外のクラスメートの本件生徒に対する接し方の状況についても基本的に確認したが、本件生徒が字義通りの意味で「無視」されていたと回答したクラスメートはいなかった。他方で、本件生徒との交流に消極的な態度を取るクラスメートの存在については、聴取に応じたクラスメートのほとんどが同様の認識を示していた。(『いじめの重大事態に係る調査報告書』P17)

本件生徒に対して、クラスメートの一部で距離を置いたり交流を避けるような態度を取っていた者がいたことは、クラスメートのほとんどが認識していたが、無視など意図的に本件生徒を排除しようという行動は認められなかった。前記の本件生徒の言動を前提とすると、クラスメートの一部は、本件生徒を攻撃しようという意図ではなく、本件生徒との交流に対して不安や戸惑いを感じて距離を取っていたと推察される。(『いじめの重大事態に係る調査報告書』P102)


「侮辱的なあだ名」の有無について


同じく当委員会が実施したアンケート調査において、本件生徒があだ名をつけられていたという趣旨の回答もあったが、聴取調査において詳しく状況を確認したところ、下校時に上級生が本件生徒がいない場面で本件生徒を指して不名誉なあだ名で呼んだという状況は確認できなかった。また、本件生徒は、クラスメートから日常的に苗字ではなく下の名前で呼ばれており、聴取に応じたクラスメートにおいて、本件生徒がクラスの中で不名誉なあだ名を付けられていたと聴取時に回答した者はいなかった。(『いじめの重大事態に係る調査報告書』P17)


本件生徒とF男の関係性について

(『いじめの重大事態に係る調査報告書』P13-P14)


本件生徒を入れて4人で荒野行動をするときでも、F男、G男、B男は構わずグループ通話の中で下ネタ話をしていた。あるとき、深夜3時ころまで荒野行動をしたことがあって、そのときもF男、G男、B男は下ネタ話を始め、本件生徒に対し自慰行為をしたことがあるか聞いた。本件生徒は、一度はないと答えたが、そんなはずはないと言われて、ありますと答えた。

そのとき荒野行動を終えた後、F男と本件生徒でLINEのやりとりが始まった。その中で、本件生徒は、下ネタ的な話題になった流れから、ブラジャーを着けている胸の画像を送った。Aが自慰行為の話題を持ち出すと、本件生徒は、LINEのビデオ通話を使って自慰行為の様子をAに見せた

※LINEデータ等が残っていないためF男と本件生徒との間のやりとりの詳細は認定できないが、前後の事実経過からみて本件生徒が自発的に行ってはいないと認定した

4月中旬か下旬ころ、北光ふれあいの森公園で偶然F男、G男と本件生徒が出会い、G男が一時その場を離れた間に、F男が本件生徒の身体を触ったことがあった


早朝に集まる約束をした件について


この年、4月27日(土)から5月6日(月)まで十連休となっていて、学校も塾も休みであった。連休中のある日、上記⑤のメンバー四人(本件生徒、F男、G男、B男)で深夜3時ころまで荒野行動をしたことがあり、その中で、深夜を過ぎて補導されない時間になったら集まろうかというような話が出て、公園に集まる話になった。F男、G男、B男の三人は結局外出しなかったが、誰もそのことを本件生徒に伝えなかった。本件生徒は、先輩であるF男らとの約束を守るため、早朝自宅を出て行き、それに気付いた母親と(黒塗り)が追いかけて引き止め、家に連れ戻した。(『いじめの重大事態に係る調査報告書』P14)


いじめ事実②に関して

この事実は性的な話題とは一線を画するものであるが、そもそも深夜に外出を促すような言動は非常識であり、年下の中学生女子生徒に対してであればなおさらである。そして、前記のとおり、本件生徒はF男らに対して迎合的な言動をするような状況にあったため、F男らの提案に対して、本心はどうあれ、拒絶や否定の態度を取ることは困難であった。したがって、F男らによる上記の行為が強く非難されるべき行為であることは明らかであるから、当委員会は「いじめ」として取り上げることとした。(『いじめの重大事態に係る調査報告書』P88)


母親の相談について


6月初旬、母親によれば、以前とは違う本件生徒の様子からいじめなどはないのかと心配して北星中に相談していたという。入学直後や5月の連休明けなど、何度か相談していたというが、北星中としては母親が本件生徒の学校生活のことを心配しているという程度の認識であり、いじめ事実②(ゴールデンウィークに呼び出された件)に関する連絡を除いて具体的なトラブルなどの話がなかったことも影響したのか、いじめの相談を受けていたという認識はなかった。(『いじめの重大事態に係る調査報告書』P103)


デート発言はなかった


文春オンライン(「ママ、死にたい」自慰行為強要、わいせつ画像拡散……氷点下の旭川で凍死した14歳女子中学生への“壮絶イジメ”《親族告発》旭川14歳少女イジメ凍死事件 #2)には、以下の通り、記載されている。


怯える愛娘の異常な様子に心配した母親は、何度も中学校の担任教師に「娘はイジメられているのではないか」と相談したという。

「4月に1回、5月に2回、6月に1回、担任の先生に『イジメられていますよね? 調べてください』とお願いしたが、担任の先生からは『あの子たち(A子ら)はおバカだからイジメなどないですよ』『今日は彼氏とデートなので、相談は明日でもいいですか?』などと言って取り合ってくれなかったそうです」(親族)


また、文春オンライン(「加害者にも未来がある。学校は責任は負えない」旭川イジメ14歳凍死 中学校教頭が母親に告げた言葉「なぜ先生はイジメた子の味方なの?」と少女は泣いていた 旭川14歳少女イジメ凍死事件 #5)には、以下の通り、記載されている。


爽彩さんの母親は何度も当時の担任の教師や学校に「娘がイジメられている」と訴えたが、Y中学校に母親の声は届かなかった。

「もっとY中学校が真摯に対応してくれていれば、爽彩へのイジメがこれほどエスカレートすることもなかったのではないか。そう思うと残念でなりません」

前出の親族はこう語るとため息をついた。取材班が、Y中学校のイジメへの対応に問題がなかったか取材を進めるとY中学校のあまりに杜撰な対応の実態が明らかになった。

担任は「B男はちょっとおバカな子なので気にしないでください」

2019年4月、爽彩さんがY中学校に入学した直後から始まったイジメは凄惨なものだった。彼女にわいせつ画像を送らせ、それをLINEグループ内に拡散。その後、小学生を含む複数人で爽彩さんを囲み、自慰行為を強要するという事件も起こった。爽彩さんの母親は娘の異変に気付き、学校側に何度も相談したという。前出の親族が語る。

「担任の先生には母親が4月から6月の間に計4回ほど相談しました。『イジメありますよね? 調べてください』と何度も電話で伝えました。でも、訴えの電話をしたその日の午後や次の日には担任の教師から折り返しの連絡がきて、『本当に仲のいい友達です。親友です』という答えが返ってくるだけでした。母親はあまりの返答の早さに、しっかり調査をしたのかと不信感を抱いていました。

爽彩自身も担任の先生にイジメの相談をしたことがあったそうです。ただ、『相手には言わないでほしい』と言ったのに、その日の夕方には加害生徒に担任の教師が直接話をしてしまったそうです。爽彩は担任の先生には『二度と会いたくない』と言っていました。

ゴールデンウィークの深夜に、爽彩が上級生のB男から呼び出され、非常に怯えていたことを担任に伝えても『(B男は)ちょっとおバカな子なので気にしないでください』『今日は彼氏とデートなので、相談は明日でもいいですか?』という答えで、事態の深刻さを理解していないようでした」


しかしながら、第二回保護者説明会で辻並指導課長は、保護者からの質問に対して、以下の通り回答した。


「担任の先生に関わって、あの、デートを理由にして相談に応じなかったというようなことも言われておりましたけれども、教育委員会が、このことについて、ご本人に、当初から確認しておりましたが、ご本人はそういった事実はないというふうにお話しております。」


文春オンラインによる印象操作


Y中学校の担任教師を直撃「私からはお話することはできません」

 なぜ、Y中学校はイジメの初期のころから真摯な対応をしてこなかったのか。取材班は4月10日、爽彩さんの当時の担任教師に話を聞いた。

――爽彩さんの母親からイジメの相談があったと思いますが、適切に対応されましたか?

「学校でのことは個人情報なのでお話することができません」

――なぜ、謝罪の会に先生は立ち会わなかったのですか?

「学校でのことは個人情報なのでお話することができません」

――爽彩さんにお悔やみの言葉はありますか?

「すみませんが、私からはお話することができません」

 どんな質問をしても当時の担任から語られるのは、どこか他人事のような同じ台詞だけだった。時折、マスクの裏で苦笑いを浮かべていたことに取材班は驚きを隠せなかった


論説


卒業時には通常学級所属であったため、決まりとして病院の診断書や個別の支援計画に関する書類などを含む支援学級所属時の情報はほぼ引き継がれないことになっていた。

したがって、本件生徒の詳細な情報を知らずに、本件生徒の母親から不信を買ったことは、彼女の責任ではない。

また、クラスメートの一部は、本件生徒を攻撃しようという意図ではなく、本件生徒との交流に対して不安や戸惑いを感じて距離を取っていた。

「不安や戸惑いを感じる必要はない」「もっと距離を詰めなさい」などと言って指導したところで解決する問題ではなく、発達障害が関わる根深い問題である為、解決への道筋が見えないからといって、その責任を、担任教師一人に押し付けるべきではない。また、学校に過度な期待をして絶望してしまうのも、適切な心の整理の付け方とは言えないだろう。

「メンバー四人(本件生徒、F男、G男、B男)で深夜3時ころまで荒野行動をした後、補導されない時間になったら集まろうかというような話になり、約束を守るため、早朝自宅を出て行った。」という話について、第三者委員会は、集まることを提案した者が上級生であることをもって「いじめに当たる」としているが、本件生徒と関係生徒等に限らず、昨今の学生は、先輩と後輩を強く意識した昔の学生とは異なり、誰に対してもフレンドリーで、先輩にも平気でタメ口を使うような関係性を構築している者までいる。彼らの接し方は、親世代の者達からすれば「異質なもの」であり「なんとなく親密な感じ」としか思えないものであって、その分析は、決して容易ではない。通常業務で手一杯になっている教師に対し、学校の敷地外で起きたトラブルの対応まで求め、その上、感覚が異なる子供たちのいじめに関する異変を「直ぐに察知せよ」などと要求するのは、あまりにも酷ではないだろうか。

また、いじめに対応できる体制を維持する為には、あがってきた相談をふるいにかけ、限られた時間の中で、どれだけのパワーを注ぐべき事案であるかを適切に判断しなければならない。でなければ、「優先的に対応して救うべき者」を救えなくなってしまうからである。つまり、いじめの疑いがそれなりに強いものであることを、被害者本人やその保護者が、学校に対して証明していく努力も必要なのだ。

相談を受ける側としても、何らかの証拠を提示される事もなく、「子供がいじめられているかも知れない」という不安を向けられても、思春期の我が子の様子がおかしいと言われても、いじめの相談を受けているという認識には至らないだろう。

そして、最も問題になった件について、彼女は、教育委員会を通じて、こう明言した。

「デートを理由にして相談に応じなかったという事実はない」

私は、彼女の教師としての対応に問題はなかったと確信している。


 

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