旭川女子中学生いじめ事案

『いじめ問題を扱う団体』一覧 6月22日更新


いじめ調査研究・政策提言・啓蒙活動


1 特定非営利活動法人 ストップいじめ!ナビ(代表:荻上 チキ)

https://stopijime.org/

〒162-0808 東京都新宿区天神町14 神楽坂藤井ビル5F

電話番号:03-6228-1426


紹介

☆ 副代表の須永祐慈さんが取材に協力して下さいました。


ストップいじめ!ナビさんは、主に、いじめの調査研究、政策提言をされている団体です。

大津市の「いじめ防止基本方針」として位置づけられる「いじめの防止に関する行動計画」の策定に関わり、これまでの調査研究データや、大津市の学校の過去6年分のアンケート結果を基に、様々な提言をしてきました。

法律の改正に先走るよりも、精度の高いエビデンスを重視し、原因や課題は何であるのか、現行法の中で何が出来るのかを考え、実効的な対策を導いています。

隠ぺいの原因については、それぞれのケースにより異なることを指摘し、構造的な問題について言及されていました。

また、いじめを減らす方法については「教員の役割を決めることが有効であることが、この5,6年で分かってきた」と仰っていました。

市長部局と教育委員会の連携については「市長の考え方次第で対応が変わる可能性があるが、基本的には有用であると考えている」とのことでした。

ちなみに、プロフィールを見て知ったのですが、取材に協力して下さった須永祐慈さんは、小学校4年生の時に、いじめられ、不登校となり、フリースクールに通われていたそうです。

いじめられた悲しい記憶と、楽しかったフリースクールの思い出、そして、それにより育まれた感性と広い視野を活かし、多くの子どもたちを支援している方なんだなと思いました。



2 特定非営利活動法人 ジェントル ハート プロジェクト

https://npo-ghp.or.jp/

〒210-0843 神奈川県川崎市川崎区小田栄1丁目8番3号

電話番号:045-845-3620


紹介

☆ 理事の小森美登里さんが取材に協力して下さいました。


ジェントル ハート プロジェクトさんは、高校に入学したばかりの娘さんをいじめで亡くされた小森新一郎さんと小森美登里さんのご夫婦が、志を同じくする仲間達と共に立ち上げたNPO団体です。

全国各地での講演や勉強会での啓蒙活動、展示会の開催、いじめに関する法整備の働き掛け、いじめ防止対策推進法の改正案に対する意見表明など、幅広く活動をされています。

娘の死を無駄にしない生き方は何だろうと考えた時に、同じ苦しみを抱えている子どもたちの命を救いたいと思ったことが、活動を始めた理由とのことでした。

そして、そこから、いじめ問題と向き合い、学びながら、できそうなことを一つずつやっていき、色んな人達のお誘いや協力を得て、少しずつ活動の幅が広がっていったそうです。

私は、20年間やって来られた小森さんに、どうしても聞きたいことがありました。

それは「寄り添いとは何か」という問題についてです。

小森さんは、こう答えました。

「私は、いつもここにいるよ、ひとりじゃないからね、それだけは忘れないでね、というメッセージを送り続けることだと思う」

そして、こう続けました。

「でも、何もできてないなぁと思うことばかりなのよね」

その言葉を聞いて、私は、深く共感し、自分の未熟さを痛感しました。

同じことを言ってるから、背負っている悲しみの深さと場数による重みを比較したんです。

現状の問題点については、教師たちがいじめ防止対策推進法をしっかりと読んでいないこと、「心や命を守る法」よりも他の業務が優先されていること、その結果、初動対応が遅れ、深刻な事案となるケースが後を絶たないこと、などを指摘されていました。

また、その上で、教師たちの業務について、やらなくて良いことをやめることや、効率化することが必要だと思う、とのお考えを述べておられました。

寛容で、温かくて、自然体で、明るい方でした。

深い悲しみを背負い続けていく為に、いじめ問題と向き合い続け、多くの人を救ってきた「いじめ自死遺族の母」のような方です。



いじめ被害 相談受付・支援


1 特定非営利活動法人 ユース・ガーディアン(代表:阿部 泰尚)

https://ijime-sos.com/

〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-26-3(102)

電話番号:0570-090-112



紹介

☆ 代表の阿部泰尚さんが取材に協力して下さいました。


ユース・ガーディアンさんは、探偵事務所を経営されている阿部泰尚さんが立ち上げたNPO団体です。

活動は、主に、相談対応と事案介入の2つで、具体的には、電話やメールでの相談対応、学校と交渉する際の同席、教育機関へのアドバイス、相談者の依頼に基づいた意見書の提出、プレスリリースの作成及び掲載、記者レク、弁護士紹介等です。

尚、介入は、申し込み、審査、理事会での決定を経て、おこなわれます。

このようなプロセスを踏む理由は、確実に救わなければならない相談者に金銭的負担をさせない為です。

介入した事案では、出張が必要となる場合も、実費である交通費さえ取らない。

このような徹底した支援が、ユース・ガーディアンさんの評判に表れているのでしょう。

昨年の相談件数は、700件以上。相談は、電話とメールでおこなっています。

尚、いじめ防止対策推進法の定義についての見解をお聞きすると、「定義をもっと広げるべき」との回答で、その理由についてお聞きすると、「本人がいじめられているという認識を持っていない場合や、本人が言い出せない場合は、いじめの定義に該当せず、対処が出来ないため」とのことでした。

また、いじめ防止対策推進法に罰則を盛り込むことについては賛成とのことでしたので、教師たちの過酷な労働環境についての見解をお聞きしたところ、「いじめの報告作業を簡易的なものにすることによって、教師たちの負担を減らせば良いのではないか?と考えている」とのお答えでした。



2 特定非営利活動法人 全国いじめ被害者の会(代表:大澤 秀明)

http://izime-higaisya.jp/index.html

〒876-0845 大分県佐伯市内町2-30

電話番号:0972-23-8372


紹介

☆ 代表の大澤秀明さんが取材に協力して下さいました。


全国いじめ被害者の会さんは、中学生の息子さんをいじめで亡くされた大澤秀明さんが立ち上げたNPO団体です。

法律を守らない学校や教育委員会を厳しく叱責し、対応を改めさせることが多い、とのことだったので、「色んな学校や教育委員会がいる中で、こじれてしまうことはなかったですか?」と聞いてみたところ、「法律を引用しているのだから、こじれる筈がない!」と一喝されてしまいました。

しかしながら、実際には、法律を知らないケースだけでなく、法律を知りながらも、時間と労力、金銭的負担などの問題から、対応を回避しようとしたり、隠ぺいを図ろうとしたりするケースもあります。

それでも、そのように仰られたということは、きっと、隠ぺいを図ろうとする学校や市教委たちも、深い悲しみを背負う大澤さんの魂の訴えに押されて、対応を改めてきたのでしょう。

また、大澤さんは、更生を非常に重視しておられる方でもあります。

「いじめをする子がいなくならなければ、いじめは無くならないじゃないか!」

そう言われた私は、圧倒され、その時は、同意の返事しか出来ませんでしたが、その言葉の重さを知った時、加害生徒の「更生」を唱えてきた来た自分の言葉の軽さに、気付かされた気がしました。

過去には、テレビ出演などもされていたそうですが、政治的な発言を拒まれたり、核心部分をカットされたりすることがあり、二度と出ないと決めたそうです。

頑固一徹という感じですね。

でも、誰よりも、いじめ撲滅を願っている人だと思いました。



コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

年間ランキング

PAGE TOP