どこがデマなんですか。どこが憶測なんですか、私の根拠はちゃんとあります、これですよ、調査報告書、そして資料、ウィシュマさんのビデオ(5月18日、梅村みずほ、法務委員会での発言)
→ ①支援者の「仮放免申請等したらどうか?」という発言によって、②「仮放免が許可されて、外に出れるかも知れない」という「淡い期待」を抱き、③詐病の可能性を指摘される状況へ繋がった。この3つすべてが、憶測であり、デマです。どの資料も、あなたの分析の根拠にはなり得ません。以下、あなたの発言に対し、ひとつずつ指摘していきます。
ちなみにウィシュマさんはこの日以降(12月16日以降)ですね、支援者との会話の中で、仮放免、病気、病院、アピール、体調不良という言葉に繰り返し触れていらっしゃいます。日に日にウィシュマさんの頭の中で、病気になれば仮釈放してもらえるとの思いを強めていった可能性は否定できないと考えております(5月16日、梅村みずほ、法務委員会での発言)
→ 否定できます。ウィシュマさんは、支援者に対して、体調不良を報告するよりも前に、看守に対して、体調が悪いことを述べています。そして、実際に、支援者に体調不良を報告する前から、体調が悪化しています。「病気になれば仮釈放してもらえる」と思って、病気になったのではありません。


公表されております入管からの資料別紙資料4には、令和3年1月20日にこのような記載がございます。S1氏からの発言です。病院に行って体調不良を訴えないと仮放免されない、仮放免されたいのであれば病院が嫌いでも病院に行った方がいい。ウィシュマさんは仮放免されたいので、絶対病院に行くと答えています。(5月16日、梅村みずほ、法務委員会での発言)
→ ウィシュマさんは、支援者に対して、体調不良を報告するよりも前に、看守に対して、体調が悪いことを述べていますので、「支援者がウィシュマさんに対して『(仮放免されたいなら)病気を演じろ』『(演じた上で)もっとアピールしろ』と助言した可能性」は、0%です。ゲスの勘繰りはやめましょう。


よかれと思った支援者の一言が、皮肉にも、ウィシュマさんに「病気になれば仮釈放してもらえる」という淡い期待をいだかせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながったおそれも否定できません(5月12日、梅村みずほ、本会議での発言)
→ 否定できます。まず、DVの被害者であるウィシュマさんを「仮放免すること」は、「DV事案に係る措置要領」というルールに基づいて、当然に行われるべきことです。DV被害者を収容施設にぶち込んでおくことが人道上適切な対応である筈がありませんね?退去強制手続き時に、DV被害を訴えた時は、事情聴取をして、加害者を警察に通報し、配偶者暴力相談センターに通報又は婦人相談所に身体の一時保護について協力を求め、職権で、仮放免の手続きをしなければならないのです。当然に行われるべきことに対して必要な手続きを踏むことを「淡い期待」などと評価される謂れはありませんね?前の記事に、当時有効だった「平成20年7月10日制定 DV事案に係る措置要領」を載せているので、そちらをご覧ください。
また、医師が詐病の可能性を視野に入れたのは、入管職員から「支援者から病気になれば仮釈放してもらえる旨言われたことがあり、その頃から心身の不調を訴えている」という嘘を吹き込まれたからです。



入管職員が医師に述べた話が「嘘」である根拠
入管職員が医師に伝えた話は、「悪意の切り取り」によって、医師を誤信させる「嘘」である。
「支援者が『病気になれば仮釈放される』と言った」という事実はない。
面会簿には、ウィシュマさんと支援者のやり取りについて、以下の内容が書かれている。
①ウィシュマさんが、支援者に対し、「最近、食欲がない。食べ物が目の前にあっても全然食欲がわかない。でも、病院には行きたくないし、薬も飲みたくないが、元気にはなりたい。昨日の夜、腹痛になり、担当に5日間便秘であると相談したら、ビオフェルミンという薬があると言われた。でも、同室者がビオフェルミンを服用しているのに、症状が改善しないと言っていたので飲まなかった。」「最近、尿の出も悪く、ストレスのせいで体調が悪くなっていると思う。」との報告をしたこと。また、「私のことを真剣に考えてくれない入管のことは信用できない」と吐露したこと。
②支援者が、体調不良が継続している旨の報告をしてきたウィシュマさんに対し、「病院に行って検査をしないと原因が分からないので、早く病院に連れて行って貰えるよう、担当にアピールした方が良い」と助言したこと。また、早く病院で検査を受けるべき理由として「長崎の入管にいたナイジェリア人男性が何の処置もして貰えず、栄養失調で死亡した事例」を紹介したこと。
③この文脈の中で「病院に行って体調不良を訴えないと仮放免されない」「仮放免されたいのであれば、病院が嫌いでも、病院に行った方がいい。」という言葉が出たこと。
以上の通り、仮放免の話は、あくまでも、体調不良を訴えるウィシュマさんに対し、病院の検査を受けるよう勧める中で、早く病院の検査を受けるべき理由の補足的な説明として、言及したものに過ぎない。これは、面会簿に書かれた内容、文脈からも明らかである。にも関わらず、職員は、詐病の疑いを強調し「病気になれば仮釈放されると支援者に言われてから、心身の不調を訴え始めた。」との説明をおこなっている。このように伝えれば、医師が誤信するのも当然である。
また、「支援者が『病気になれば仮釈放してもらえる』と言って(病気を演じるよう、又は、誇張するよう)唆した」という憶測も、以下の経緯に完全に矛盾する。「病気を演じるよう、又は、誇張するよう唆した」と言うためには、支援者から、そのような働きかけがなければならないが、実際は、この疑いに反し、ウィシュマさんの方から体調不良を報告している。
①ウィシュマさんが、看守に体調不良を訴える
②ウィシュマさんが、支援者に体調不良であることを報告する
③体調不良を訴えるウィシュマさんに、支援者が「病院で検査をしないとわからない。食欲(の低下)と体調不良を担当にアピールした方がいい」と助言する
④体調不良が改善しないと訴えるウィシュマさんに、支援者が「病院に行って検査をしないと原因が分からないので、早く病院に連れて行ってもらえるよう担当にアピールをした方がいい。長崎にある入管にいたナイジェリア人男性は、入管が何も処理をしなかったため栄養失調で死んだ。入管は、体調不良者について何もしない。病院に行って体調不良を訴えないと仮放免(も)されない。仮放免されたいのであれば、病院が嫌いでも病院に行った方がいい。」と助言する



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